俺のうつ嫁が、めんどかわいい。 門瀬粗

今回紹介する一冊は「ご家族のご病気を一緒に乗り越えていく系」コミックエッセイ。
著者の門瀬粗さんは漫画家さんであり、パートナーの奥様が抱えているうつという病気に対して一緒に戦っていらっしゃいます。
さて、私がこのコミックエッセイを読み始めてすぐの感想は、
「う〜ん、なんだかマニアックな話題(ゲーム?とか)で、知らない私には入ってこない・・・」
でした。
しかし、それは最初だけ(その後も少しはオタクっぽいお話が出てきますけど)。
次第に奥様のうつ発覚時のお話が始まり、それからお話に引き込まれていきます。
私は知らなかったのですが、うつにもいろいろなパターンがあるのですね。
中には「冬季うつ」という症状もあるそうです。
その名の通り、冬になって寒くなるとうつ症状が現れるという。
こういう事を知ると「えっ!」って思います。私もそうなのでは?
また、うつを患っている方でも、時にはすごく前向きでポジティブだったり、そうかと思うとすごく後ろ向きだったり。
これも「えっ!」って思います。私もそんなことがあるけれど・・・。
このコミックエッセイには奥様のいろいろな症状が描かれていますが、「冬は嫌い」とか「布団から出られない」とか、自分も当てはまるようなことも多い。
「冬は布団から出られない」なんて、誰でもこうなんだと思っていたけど、うつの症状としてもあるのですね。
ということは、うつという病気に確固たる線引きは無いのでは?
つまり。
「うつのパーセンテージが高い方」はうつ病と診断されるし、逆に低い方は普通のこと(誰でもあること)として生活をしているのではないかと、そう思いました。
あくまでも素人の考えですが。
どうなのでしょうね。
ちなみにこのコミックエッセイ、扱っているテーマはうつ病についてですが、全体的には明るくギャグっぽく描かれています。
ですので、これをひとつの夫婦のカタチとして読むのもよし、うつという病気についての参考書として読むのもよし。
絵もすごく読みやすいので、まずは気軽に読んでみてください。