ナースになったらピュアな心がなくなりました。 にわみちよ

看護師さんが描く「病院トリビア系」コミックエッセイ。
著者のにわみちよさんはこの本の執筆時点では看護師歴十数年とのこと。
そうなると現役の看護師さんがコミックエッセイを描いていらっしゃるのですね。
すごい!
内容は基本的に病院や看護師の仕事あるある。
タイトルと表紙を見ると何かダークなコミックエッセイかと思いますが、実際は明るく、ちょっと下ネタも織り交ぜるテンションで進みます。
冒頭、看護学校を卒業して病院に勤めるところから始まり、新人の頃からのいろいろなお話が、おもしろおかしくエッセイ漫画になっています。
病院ですので「人の生き死に」の話題ももちろん出てきますが、そういった暗くなりがちなお話も含めて、しんみりしないように配慮され、描かれているコミックエッセイです。
それにしても出てくる内容は、女性が多い職場だけあってまさしく「ガールズトーク」のノリ(笑)
お話の中にはいろいろな「単語」が登場するのですが、その中には下ネタ系で放送できないワードが結構あります。
そこはやっぱり看護師さんなので、いちいち恥ずかしがっていたらだめなのでしょうね。
読者としては、もちろんおもしろい(笑)
また、病院内部や建物のお話、患者さんとのエピソードや先輩後輩の上下関係など、話題は盛りだくさん。
そして、病気に関する知識についても丁寧に説明されているので、今後何かあって入院する際は非常に参考になると思いました。今のところ予定はありませんが。(健康が一番ですね)
このコミックエッセイは、同業者の方、入院を経験されたことのある方、それにガールズトークが聞きたい方(笑)におすすめです。
情報が多いので、のんびりと時間がある時にじっくりと読むことをおすすめします。