ひとりぐらしも5年め

著者のたかぎなおこさんの初期の頃のコミックエッセイです。
帯からすると2冊目?
たかぎなおこさんは、三重から東京へ夢を持って上京した方で、その後数多くの本を出版されています。
たかぎなおこさんのコミックエッセイは日本以外でも出版されており、
2022年の7月には
「中国で大人気の作家さんに贈られる賞」
を受賞されたらしいです。
しかもこの賞、同じく受賞された面々がすごい。
なんと「東野圭吾」「村上春樹」「宮崎駿」などなど。
上京して夢を叶えて益々高みに昇っていらっしゃいますね。いやいやすごい。
さて、今回の「ひとりぐらしも5年め」ですが、初期の頃のたかぎなおこさんは漫画のようにコマ割りをせずに描いていて、それがまた味があっていいんです。
読みやすさからすれば今のコマ割りをしている描きかたの方が読みやすいのだと思いますが、これはこれで暖かみがあるんですよね。何といったら良いのか。最近のたかぎなおこさんのコミックエッセイしか見たことがない方は一度初期の頃の作品も見てみてください。
内容は150センチと小柄なたかぎなおこさんが、東京の荒波にもまれながら、苦労しつつもひとりぐらしを楽しんでいるという感じ。
決して気が強い方ではない(私からはそう見える)ですが、一生懸命ひとりで生活をしていこうとしている姿が共感されるんだと思います。応援したくなる方とでも言うのでしょうか。
絵は今のテイストとはちょっと違って、教科書の片隅に描かれているような朗らかなテイストです。それがまた可愛くて良いんですよね。
一人暮らしをしていたら、色々な事を経験すると思いますが、たかぎなおこさんも例外ではありません。
色々な勧誘やちょっとしたトラブルなんかもあったりして、泣き寝入りしそうなこともあればそれを助けてくれる人もいたり。一人暮らしの女性からすると本当にあるある過ぎて泣き笑いしちゃうんじゃないかと。
このコミックエッセイはこれから上京しようと考えている方、ひとりぐらしをしてみたいと考えている方、特に女性におすすめです。ある意味当たり前ですが。あ、それとたかぎなおこさんのコミックエッセイをいくつか読んだことのある方、ぜひ初期の頃の作品も読んでみてください。
たかぎなおこさんが描くコミックエッセイ「ひとりぐらしも5年め」を読んでみたい方は、
湊川パークタウン2階 『Otonari』
コミックエッセイ専門の本屋さん『ATMOS』
へどうぞ。