生きるために毒親から逃げました。

タイトルの通り、幼少時代から両親に心理的な虐待を受けていた著者が家を出て戸籍上まで完全に縁を切るまでのお話。
私も人の親なので、色々と思うところはありましたが、本を読んで内容の良し悪しを判断するのはみなさん自身だと思いますので、こういった問題は私の主観を書くべきではない(いや別に書いてもいいんだけどやめておこうと思う)ので書かず、あくまでもこの本の紹介をしたいと思います。
この本を読んで一番感じたことは「親から子に対するこういった言動は、このように捉えてしまう事があるのか」ということでした。
もちろん、すべての子供が同じように捉えてしまう訳ではないと思いますし、その時の状況やそれまでの躾の経緯などもあると思いますので一概に言えるものは何も無いです。
しかしながら、親の言動(もちろん子供のために良かれと思ってしている[躾])はそういった危険性やリスクを孕んでいるという点に気付けたのが良かったなぁと。
親だって人間ですから、仕事やプライベートで気持ちが荒んでしまう事もあり、家庭に持ち込まないようにと思ってもなかなかできないことがありますが、そういった時に「その気持ちが子供に向かないようにしないといけない」ですね。
もちろん妻や他の家族、ペットも同様に。
子供に対して「後で考えるとあれは自分が悪かったなぁ・・・かわいそうな事をしてしまった・・・」と思うことも正直言ってありますが、そういった時は素直に「ごめんなさい」と謝るべきだと、そう感じました。
今回の本は内容が内容だけに超まじめになってしまって・・・いや、普段からまじめだけど・・・。
この本の終盤は行政の手続きが細かく描かれているので、同じような境遇に置かれている方に向けての参考書になると思います。タイトルに「毒親」と付いていますが、もしかしたら「毒親 逃げる」などで検索する方が見つけやすいかもしれません。
子育て中の親御さんはぜひ一度読んでみて、ご自分で良し悪しを判断していただきたいと思います。